2013年4月13日アーカイブ

google goと言う言語がある。
出だしの頃に、FreeBSDで動かそうとしてすぐに挫折して、直後に本家がFreeBSDにも対応してportsに入ったりしていたのだけれど、ずっと触っていなかったうちにだいぶ進化していた。
このblogを書いている時点での最新は1.0.3で、8gとか8lとか言うわかりにくいコマンドの代わりに、goと言うコマンドでビルドや実行ができるようになっていた。
% go run hoge.go
でいきなり実行ができるし、
% go build hoge.go
でコンパイルされてhogeと言う実行ファイルができる。
で、zshを使っているとコマンド毎にオプションの補完ができたりするんだけど、zshの標準だとgoコマンドには対応していないので、
% go r[TAB]
とか go rの後でTABを押しても補完してくれない。
% go env
でgoの環境変数(?)が見られるんだけど、そこに出てくる GOROOT の下に go の関連ファイルがある。(8gとか8lに該当するコマンドは、$GOROOT/pkg/tool/$GOOS_$GOHOSTARCH にある)
で、Macの場合、homebrewでinstallすると$GOROOT/share/zsh/site-functions/_go に、MacPortsでinstallすると$GOROOT/misc/zsh/go にzsh用の補完関数が置かれる。
こいつを、自分の.zshrcとかから読んでやると、goコマンドの補完が効くようになる。(ちなみに、brewの名前から連想して、/usr/share/zsh/site-functions/ に置いても有効にならない)
さて、ソースはemacsで編集することが多いので、emacs用のgo-modeはないのかと思ったら、$GOROOT/misc/emacs に go-mode-load.el と go-mode.el があった。
こいつらを、emacsのload-pathの通ったところに置いて上げて、
(require 'go-mode-load)
してあげると、go-modeが使えるようになる。
emacs上からソースを編集していると、emacs上から実行したくなる。
goのドキュメントを見ていると、gdbも使えそうなことが書いてあるが、とりあえずはshellから実行することにして、emacs上で M-x shell でシェルを起動する。
と、zshのプロンプトの前に「4m」とか余計な文字が出てくる。
後、せっかくzshでgoのコマンドが補完できるようにしたのに、emacsのshellモードだとzshの補完が効かない。
つらつらと調べていたら、Emacs 上で快適に Bash や Zsh を利用する設定 : 紹介マニアと言うページを発見した。
ほとんどはここに書いていることで解決するのだが、shellモード、termモード、multi-termモードと順番に説明しているため、multi-termを使いたい時にもtermモードの記述内容が必要だったりしたので、最終的にやったことを書いておく。
  1. multi-termのインストール
    http://www.emacswiki.org/emacs/download/multi-term.el を、emacsのload-pathの通ったディレクトリに置き、.emacsに以下を追加
    (autoload 'multi-term "multi-term" "multi-term" t)
    
    ※ 原因はわからないが、(require 'multi-term)だと、multi-termを実行したときに文字の背景色がemacsのデフォルトと変わって白くなってしまう。requireじゃなくてload-libraryをemacsが起動してからだと大丈夫(.emacsだとrequireと同じ挙動)なので、autoloadにしてみた。
  2. 「4m」が出ないようにする
    4mが出るのは、emacsのshellモード系が使用するTERMであるeterm-colorがmacのterminfoに入っていないためらしいので、ticコマンドで~/.terminfoにインストールする。(eterm-color.ti の場所はemacsのインストール先に依存)
    % tic -o ~/.terminfo /usr/local/share/emacs/24.1/etc/e/eterm-color.ti
    
  3. シェルの出力が文字化けしないようにする
    emacsの設定で、locale-coding-system に utf-8-hfsを設定する。
    (require 'ucs-normalize)
    (setq file-name-coding-system 'utf-8-hfs)
    (setq locale-coding-system 'utf-8-hfs)
    
これで、ほぼ快適に使えるのだが、参考サイトにも書いてある通り、multi-term上からは日本語の入力ができないと言う問題が残っている。
macの(HFS+の)日本語ファイル名はNFD正規化された形で保存されているので、たとえば「ほげ」って言うファイルがあるところで、「ほ」と入力してTABを押して補完すると、
% echo ほけ<3099>
のように表示される。
ずっと、なんとかならないのかな〜と思っていたのだけれど、mac の zsh で日本語の濁点・半濁点付き仮名を正常に補完できる様にする : アシアルブログと言うページを発見。zshのパッチを公開されている。
ここには、ソースから入れる方法と、Homebrewを使った場合の方法が書いてある。
会社マシンはHomebrewを使っているので、一発でinstallできて無事に動いた(brew tapってのを初めて知ったんだけど、個人が独自の Formula を公開するのに素晴らしい仕組みだね)。

しかし、自宅マシンでは MacPorts を使っているので、MacPorts の zsh の Portsfile をちょこちょこっといじって上記パッチを取り込むことにする。
昔 unzip の自家 Ports を作った時のファイルを参考に、適当にやったらなんとかうまく行ったようだ。
以下、覚え書き。
  • brewの方でconfigureオプションとして指定していた、--enable-fndir から --enable-site-scriptdir までは Portfileの方には書かなかった。
  • オリジナルの Portfile では --enable-libs="-lncurses" となっているところは、brewに合わせて --with-term-lib=ncursesw とした。
  • brewにあった --disable-etcdir は取り込まなかった。
  • brewの方は、依存関係で waltarix/customs/ncurses を指定していた。こちらの Formula を見たところ、--enable-widec くらいしか関係しそうなオプションがなかったのと、MacPorts の ncurses は --enable-widec が指定されていたので、そのまま MacPorts の ncurses を使うことにした。
  • 不思議なことに、--with-term-lib=ncursesw と指定しているにもかかわらず、otool -L zsh すると、libncurses.5.dylib が出てくる。(brew版は ncurseswになっている)
    ただ、MacPortsの環境では、libncursesw.5.dylib は libncurses.5.dylib へのシンボリックリンクなので、実害はない。実際正しく動いているように見える。
  • 前に書いたのは、sha1とmd5でチェックサムが書いてあったので、md5sumコマンドとshasumコマンドでチェックサムを生成したんだけど、今回のzshのPortfileはrmd160と言う聞いたことがないものが書いてあった。
    rmdsumコマンドが存在しないので調べてみたところ、md5、sha1、rmd160 ハッシュ値を得る方法 - 富士山は世界遺産と言うページを発見したので、opensslコマンドで生成した。(別にrmd160以外のを書いておけば通るんだけど)
いじった Portfile は github に上げてある。
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