2011年7月アーカイブ

スキャナ共有 - PC日記で書いた通り、うちのスキャナ環境は FreeBSDのサーバにCanonのN676Uと言うのをUSBで繋いで、sanedで共有して、Windowsにxsaneを入れてクライアントにしている。
で、クライアントPCをMacBook Proにしたので、Macからスキャナを使えるか調べてみた。
port search sane すると、sane-frontends, twain-sane, xsane あたりがひっかかる。
TWAIN SANE Interface for MacOS Xを見ると、OS Xのイメージキャプチャ.appや、プレビュー.appで使えそうに見えたので、こいつをインストールしてみることに。
port install twain-sane でtwain-saneをインストール。途中でコンパイルエラーが出たら、メッセージに従ってport clean XXXしたり、+universalをつけてビルドしなおしたりしながらなんとかtwain-saneをインストール成功。(この、+universalがよくわかっていないんだよね)
twain-saneは依存関係でsane-backendsもインストールするので、/opt/local/etc/sane.d/net.conf にスキャナが繋がっている FreeBSD の IPアドレスを指定する。
で、イメージキャプチャを起動してみたところ、「カメラまたはスキャナが接続されていません。」
TWAIN SANEのFAQを見ると、まずはscanimageとかで動作を確認しろと書いてあったので、sane-frontendsもインストールして、scanimage -L とかしてみる。
しかし、何も出ないので、FreeBSD側を確認してみると、昔saneをインストールしたときと、/etc/servicesが変わっていて、saneではなくsane-portに変わっていた。
そこで、/etc/inetd.conf の sane になっているところをsane-portに変更して、/etc/rc.d/inetd reload してやったら、ちゃんと6566でLISTENするようになった。
これで、Mac側から scanimage -L でスキャナが認識され、scanimage --format tiff > test.tiff で tiff ファイルができることが確認できた。
今度こそ!と思ってイメージキャプチャを起動しても先ほどと同じ。
TWAIN SANE のFAQを見ていると、OS X 10.6 からイメージキャプチャにTWAINの設定がなくなった的なことが書いてあったので、とりあえずTWAIN SANE は諦めた。

次に、ScanAgainと言うsaneのfrontendを見つけたので、インストールしてみたがうまく動かず。portで入れたsane-backendsが見つけられないのかもしれない。

いよいよ切羽詰まって、xsaneをインストールすることに。信じられないくらいいろいろ依存関係をコンパイルした上で、xsaneがビルドエラー。
どうも、xsaneをi386用にビルドしようとして、dylibがx86_64なのでエラーになっているっぽい。
他のエラーになったパッケージと同じように、+universalとかつけても駄目。
で、xsaneのPortfileを読んでみると、「gimp2 is not universal (#29165)」とか書いてあって、disable_gimpと言うvariantが設定されていないときは、universal_variantがnoになるように上書きされている。
そこで、xsaneをビルドするときに、+disable_gimpを追加してみたところ、無事にxsaneがインストールできた。

なんかすんごいビルドに時間かかったし、関係なさそうな依存関係を何度もビルドしてたし、やっぱりMacPortsはいまいちなのかなあ。
OS X の辞書アプリが便利だと言うのをtwitterで見たので、Spotlightから起動してみたら大辞林とか英和・和英とか入ってて確かに便利そう。
しかし、辞書を使うならemacs上から使いたい、と言うことで調べたら、見つかったのが辞書(Dictionary).appを使い倒そう : 紹介マニアと言うページ。
最初誤読していて、一生懸命emacs-w3mをcvsから取ってきて入れたりしたんだけど、w3mからは dict:// が使えない上、browse-url を使う方法だとemacs上でなく辞書アプリで結果が出ることがわかってショックを受ける。
同じページに、pythonスクリプトを書いてコマンドラインから呼ぶ方法が載っていたので、こちらを試してみたが、どうもNew Oxfordしか引いてくれない模様。
さらに検索したところ、terminal dictionary,, for macosx.. - うごくな! のんすとっぷ!と言うページと、Dictionary Services 登場 - Numata Designed Factoryと言うページを発見。
Dictionary Services ReferenceDCSCopyTextDefinitionのリファレンスには、This parameter is reserved for future use, so pass NULL. Dictionary Services searches in all active dictionaries. と書いてあるのだが、実際には使えるようだ。
そこで、2つのサイトのソースを組み合わせてNew Oxford以外も引けるようにしてみた。
ソースは、例によってgithubに上げてあるので、興味がある方はhttps://github.com/false-git/dictを見てみて欲しい。
実行例(大辞林を引いてみる)
% dict -j 辞書
じ‐しょ
【辞書】
1
多数の語を集録し、一定の順序に配列して一つの集合体として、個々の語の意味•用法、 またはその示す内容について記したもの。語のほかに接辞や連語•諺なども収める。また 、語の表記単位である文字、特に漢字を登録したものも含めていう。辞書は辞典(ことばてん)•事典(ことてん)•字典(もじてん)に分類されるが、現実に刊行されている辞書の書名では、これらが明確に使い分けられているとはいえない。辞典。字書。字引(じびき)。
2
ワードプロセッサーで、入力した仮名を漢字に変換するために登録されている語•熟語•類語などのファイル。また、自動翻訳システムで、語の対応や文法などを登録しておくファイル。
3
先帝が新帝から贈られる太上(だいじょう)天皇の尊号を辞退する意を述べた書状。御奉書。御辞書。
4
辞表。じそ。
後は、最初のサイトを参考にemacsからこのコマンドを呼べるようにすればemacsから辞書がひけると言うわけ。
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