自宅サーバが死んで、いい加減自宅運用も厳しいかな〜と思ったので、VPS(仮想専用サーバ)のさくらインターネットの一番安いプランに申し込んでみた。クレカで登録すると最初の2週間お試しで無料。
ちょっと前から、IPv6アドレスが付いてくるので気になってはいたので。
んで、ここはカスタムOSにFreeBSDが選べるのも特徴。さっそくFreeBSD9.2を選んでインストールを始めたが、説明をまったく読まずにやったら失敗の連続。
んで、ヘルプの左のメニューが階層構造になっていなくてなかなかたどり着けないんだけど、FreeBSD 9.2-RELEASE|カスタムOSインストールガイド|さくらのVPS|さくらインターネット公式サポートサイトと言うページを発見。
最初からちゃんとここを読めって話ですが、ポイントは以下。
  • インストールを選んだ後に出るIPアドレスとか、DNSサーバの情報をメモっておく
  • IPv4の設定は、DHCPではなく手で入れる
  • IPv6の設定は、インストール時はしない
後は適当にIPv4のミラーサイトを選んでインストールを進めれば良い。
インストールには、Java Applet版のVNCクライアントを使うので、ブラウザでJavaが有効になっている必要がある。
インストールが終わったら、一度シャットダウンしてVPSのページから起動しなおす必要がある。FreeBSD上からリブートしてしまうと、再度インストーラが起動してしまう。
あと、一般ユーザは作っておくことをオススメ。rootしかいないと、sshで外から繋げないから。
一般ユーザを作ったら、~/.ssh/authorized_keysに、外のマシンのsshの公開鍵を置く。んで、sshで接続できることを確認したら、/etc/ssh/sshd_configに
ChallengeResponseAuthentication no
を追加しておく。(これで、パスワードでのログインはできなくなる)
そうそう、追加した一般ユーザはwheelグループに追加しておかないと su で rootになれない。
あとは、VPSコンソールのデフォルトパスワードもあまり強そうではないので、変えておいた方が良いかも。

IPv6を有効にするには、メンテナンス・障害情報・機能追加|さくらインターネット公式サポートサイトを見ろとのこと。
・IPv6 アドレス
 コントロールパネルに表示されたIPアドレスを設定してください。

・ネットマスク
 /64

・ゲートウェイ(全リージョン/プラン共通)
 fe80::1

・ネームサーバー
 ご利用頂くネームサーバーはリージョン毎に異なります。

 東京リージョン
 2001:e42::1

 石狩リージョン
 2401:2500::1
と、言うことなので、FreeBSDでの設定を。
/etc/rc.conf に以下を追加。
ifconfig_vtnet0_ipv6=" inet6 VPSコンソールに表示されたv6アドレス prefixlen 64"
ipv6_defaultrouter="fe80::1%vtnet0"
/etc/resolv.confに以下を追加(東京リージョンの場合)
nameserver 2001:e42::1
最初わからなくてはまったのがデフォルトルータの設定で、fe80::1 だけ書いてもうまくいかない。
当たり前の話で、fe80::1 は lo0 にも vtnet0 にもあるので、区別がつかないから。
設定がうまくいっていれば、ping6 www.kame.net とかで応答があるはず。
後は、portsからいろいろ入れたりしたんだけど、その話は割愛。

当初は自宅サーバからVPSへの移転を考えていたので、どうやってファイルをコピーするか考える。
普通には、tarで固めてscpで送ってtarで展開する、とかなんだけど、それだと手間も多いし、大きなファイルの転送の間ぼーっと待ってるのもつまらない。
また、VPSとは言えなにかの事故があったときのことを考えると、自宅マシンと同期を取って置いたほうが、どちらかが死んだ時に対応しやすい。(特に、さくらのVPSはスナップショット機能がないので、ちょっとしたミスで起動やログインができなくなってしまうと、OSの再インストールからやり直しになってしまう)
同期をとるならrsyncでしょ、と言うことでrsyncの利用を考えるが、root同士ではsshの接続ができない。
どうしたもんかと思って調べてみると、root 権限の必要なディレクトリに対してrsync する - ´・ω・)<ときどき書くよ と言うページを発見。
sudoとrsyncの--rsync-pathの組み合わせで、root権限で動くrsyncが作れるらしい。
早速VPS側にbackupと言う名前のユーザを作り、自宅側のrootのsshの公開鍵を~backup/.ssh/authorized_keysに入れる。
んで、/usr/local/bin/rrsync と言う名前で以下のファイルを作り、chmod +x する。
#!/bin/sh

/usr/local/bin/sudo /usr/local/bin/rsync $*
後は、自宅サーバ側のrootから
# rsync -avzh --progress -e ssh --rsync-path=/usr/local/bin/rrsync /var/www backup@VPSのサーバ名:/var/
みたいにしてやると、コピーできる。
これは、初回の実行で人が見ていて経過がわかるようにしているので、定期的に実行する場合は -h オプションと --progress オプションはない方が良いだろう。
ちなみに、2週間の無料お試し期間中は、2Mbit/secの帯域制限がかかっているので注意。

カテゴリ

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: FreeBSD on さくらのVPS

このブログ記事に対するトラックバックURL: https://www.wizard-limit.net/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/3104

コメントする

このブログ記事について

このページは、falseが2013年11月23日 21:08に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「サーバ逝く」です。

次のブログ記事は「L2TP失敗」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

広告

Powered by Movable Type 6.1.1