うちのTeraStationは TS-1.0TGL/R5 って奴で、2006年に買ったから既に5年目。今までにdiskが1玉死んで交換している。
当時は1Tのdiskは潤沢に見えたけれど、最近では手狭なので増設したいのだが、4玉一気に変えると金銭的に大変なので躊躇している。
TeraStationのFirmWareは購入時のまま1.04。自分でroot奪取して、sshd(ログインするため)とかsnmpd(cactiでディスク使用量とネットワーク負荷をグラフにするため)とかapcupsd(UPSからシャットダウンするため)とかMediaTomb(メディアサーバとして)とか入れてある。これらを入れる過程でgccのセルフコンパイル環境も入っている。
diskが死んだのをきっかけに、いくらRAID5と言ってもdiskが同時に2玉死んだり、RAIDコントローラが死んだらデータを失うので、バックアップを考えることに。
そこで、同じメーカーの LinkStation(LS-CH1.0L) と言うRAIDではないNASを購入して、バックアップ用とした。
TeraStationにはバックアップの機能があるのだが、世代が違うらしくLinkStationにバックアップできない。(今回調べていてわかったのだが、TeraStationのFWをバージョンアップしていればLinkStationにバックアップできたかも知れない)
しょうがないので、TeraStation側でtarとsmbclientを使ってLinkStationにバックアップしていたが、途中で失敗してしまう状態だった。

今回、何が原因でたどり着いたか覚えていないけど、Buffalo Extrasと言うページがあることを知った。
ここの、TeraStation firmware + telnet + root accessと言うリンクに、公式FWをtelnetdを有効にしてroot奪取できるようにしたFWが置いてあり、OpenTera updatesと言うリンクにいくつかのアップデートモジュールが置いてある。
TeraStationのsambaは2.0系だけど、OpenTera updatesには3.0系があるので、こいつを入れるとMacとの相性も良くなるかも知れない(あ、届いたら別記事にするけど私もマカーになりました)

と、言うわけでFWのページからうちのTS-TGL用の1.12のファームウェア(terapro_112e.zip)と、OpenTera updatesのページから以下の3つをダウンロードしてみた。
  • MakeSpace script (MakeSpace_v6.zip)
  • OpenTera Update v5 (OpenTera_v5.zip)
  • Samba 3(No AD support) (samba-3.0.37_ppc.zip)
OpenTera Updates v5の中には、busyboxとかrsyncとか含まれている。
TeraStationの / パーティションは371Mしかなくて、最初から100Mくらい使っているので空きは250M程度。
これだと、gccのツールチェインとかを入れるのは厳しいので、別の手段が必要になる。
私の場合は、/mnt/array1 (NASのデータパーティション)に /opt と言うディレクトリを作成し、/ にシンボリックリンクを張って、アプリをインストールするときに PREFIX=/opt とかしていた。
OpenTeraでは、MakeSpace scriptを使って、/mnt/array1/share (NASのデータパーティションの公開ディレクトリ?)に _local と言うディレクトリを作成し、/opt, /www, /usr/local/* を逃がしているようだ。
私の場合は、/usr/include, /usr/libexec, /usr/src あたりも逃がしていたようだ。(記憶にないけど)
後は、sambaの設定とかもいろいろ変えていた気がするので、FWをアップデートする前にその辺もバックアップしておく必要がある。

準備ができたら、terapro_112e.zip を展開してできた NASUpdater_Japanese.exe を実行する。勝手にTeraStationを見つけてくれるので、どきどきしながらアップデートを実行する。
でかけてしまったので所要時間はわからないけれど、帰って来たら無事にアップデートは終了していた。
アクセスしてみると、共有ディレクトリの内容は特に消えていないようで、無事に成功したようだ。
設定画面を開いてみると、ちゃんと1.12になっている。さっそく、LinkStationへのバックアップをしてみようと思ってバックアップの画面を開くが、バックアップ先にLinkStationが表示されない。
落ち着いてヘルプを読んで見ると、バックアップ検索用パスワードと言うのを設定する必要があるらしいので、LinkStationの設定画面を開いて、共有フォルダの設定でバックアップ用パスワードを設定する。
TeraStationに戻ってパスワードを入力して検索すると、今度はバックアップ先にLinkStationが出て来た。
バックアップには種類があって、「通常」だと単なるフルバックアップ、「上書完全」だと上書き、「上書」だとサイズかタイムスタンプに変化があるときのみ、そして、上書には増分と差分があり、バックアップもとで消去したファイルを消すかどうかが変わる。
私の用途は、ほぼ同サイズのディスクのバックアップなので、「上書(差分)」を選んだ。バックアップの設定では、「バックアップ元が識別可能なフォルダを作成する」と言うのが上記バックアップの種類と並んでバックアップの挙動を決める重要な設定なのだが、これは「しない」を選んだ。
バックアップのスケジュールは、「すぐ」、「毎日」、「毎週」が選べるのだが、LinkStationは普段は起動していないので、「すぐ」にして気が向いたときに手動でやることにする。(LinkStationにはタイマ起動の機能があるので、毎週とかにスケジュールしても良いのだが)
バックアップを開始したら、しばらく時間がかかりそうなので、TeraStationにtelnetしてみる。
まずは、以前と同じく admin ユーザでログインしてみるが、sudo su - でrootになれない。FWアップで/etc/sudoersが上書きされたためだろう。
そこで、今度はmyrootでログインしてみると、初回はパスワードなしでroot権限のユーザでログインできた。
passwdコマンドでパスワードを付けて、topを実行してみると、rsyncが動いている。
TeraStationのバックアップはrsyncらしい。妥当だと思うと同時に拍子抜けする。
とりあえず、バックアップ中はライブラリのアップデートは危険なので、バックアップが終わってからOpenTera updateをあてることにしよう。

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