昔の記憶に意味があるかわからないけれど、今でもだいぶ忘れてしまっているので、なんとなく記録しておく。
裏を取っていないので、年代の間違いはあるかも知れない。

始めてパソコンに触ったのは小学生の頃だと思う。
中学生だったかもしれない。
うちはゲームは駄目な家で、当時ファミコンが流行っていたけどうちにあったのはゲームウオッチくらいだった。
友達の家に行ってはファミコンをやらせて貰ったけど、たまにやるくらいではうまくならなかったし、ドラクエみたいな時間のかかるゲームはできなかった。
中学1年のとき、友達がコンピュータ同好会を作ると言うので名義だけ貸した。
2年生になるとき、入っていた部活の顧問の先生が転校してしまい、廃部になった。
やることがなくなったので、コンピュータ同好会に顔を出した。
先輩達は今で言うアニメオタクだったのだろう、OVAとか絵の書き方とか教えて貰った。絵は描けるようにならなかったけど。
先輩達が卒業して、私が2年生になると、同好会が所有していた唯一のパソコンはほぼ私の占有になった。
NECのPC-8001とCRTと300ボーのデータレコーダ。
これで、N8-BASICでプログラムを書いた。
プログラムと言っても、無限ループでBAKAを表示するとか、その程度のものだ。
それでも、当時はまだ珍しかったので、女の子に見せると結構受けたものだ。
ある日、友達がカセットテープを持って来た。これを読み込ませると、ラリーXとかディグダグと言ったゲームができた。
300ボーの音は今でも憶えている。
今にして思えば、彼はどうやってゲームを入手したのだろうか。
最初は興奮したが、すぐにゲームにはあきてしまった。
PC-8001は、8×8ドットのフォントで80×25文字の表示ができた。文字は8色のカラーが使えたが一画面で色を変えられる回数に制限があった。
文字だけでなく、グラフィックスもいけたが、解像度は160×100ドットだった。
これを使って何かやろうと、友達と一緒に方眼紙にカブトムシを書いた。
数パターン書いて、交互に表示させることで、カブトムシが画面を歩いた。かなり遅かったけれど。
その頃はいろいろなメーカーがオリジナリティ溢れるパソコンを発売していた。
友達の家に行くと、JR-200でキーボードを叩いたり、PC-6001 mk2が「ぼぅすぅ~」って喋ったり、ぴゅうたの日本語BASICに憧れたりした。FM-7とかMSXもこの頃だっただろうか。
旧式な8001では苦しくなったので、学校が新しいパソコンを買ってくれることになった。
そこで私達が選んだのは、当時聞きなれなかったクリーンコンピュータ、SHARPのX1CKだった。
当時のパソコンは、ROMにBASICが焼かれていたが、SHARPのクリーンコンピュータはIPLと言うプログラムが入っていて、BASICやゲームをロードして始めて使えるのだった。今では当たり前の方式だけど。
64KBと言う広大なメモリがあったけど、BASICをロードしたらユーザエリアは20k程度で、ROM BASICを積んだマシンとあまり変わらなかった。2700ボーのテープからロードする時間の分デメリットだったかもしれない。
当時パソコンサンデーと言う番組をやっていて、博士が毎回秘密の呪文(PEEK &Hxxxx,xxx、POKE &Hxxxx...)を教えてくれたので、一生懸命メモって入力した。
これを間違えると、暴走してBASICのロードからやり直しなのだ。
今になってみれば、これらがメモリを書き換えたり、IOポートを制御するものだとわかるけど、当時は魔法だった。
3年生になって、親を口説き落としてX1 turbo IIを買って貰った。
これはフロッピーディスクを内蔵していたので、BASICのロードが苦にならなくなった。
ただ、ゲームは1日30分まで、と言う条件だったので、テープのゲームをやるのは難しかった。
ハイドライド2とかザナドゥとか、テープからロードするだけでゲームをやる時間がほとんどなくなってしまった。
当時のお気に入りは、信長の野望。
こいつはBASICで作られていたので、CTRL+Cで止めて、ソースをいじることができた。敵が理不尽に強くなるので、こちらも兵糧や兵数を増やしたりした。インタプリタ万歳!

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