メディア・バイアス
安井至・国際連合大学副学長が個人運営するサイト、市民のための環境学ガイドの「メディア報道に関する2冊の本」で「是非買ってお読みいただきたい」「是非ともベストセラーにしたい」と書かれていたので、買って読んでみました。
一言で言えば、「スバラシイ!」と声を大にして言いたい本です。何故、メディアの科学報道がダメダメなのかの理屈が「納豆ダイエット」などの実例を交えて書かれています。専門家でなくても分かる平易な文章なので、サクサク読めます。
安部司さんの『食品の裏側』についても触れられており、『食品の裏側』の科学的記述のいいかげんさ(特に、ADIについての知識不足)に辟易した私にとっては、ウンウンと頷くところが多かったです。『食品の裏側』の内容をすみからすみまで信じている方は、是非『メディア・バイアス』をお読みいただきたいです。
中でも一番興味を持って読んだのは、「メディア報道に関する2冊の本」でもかなり詳しく触れられている、嘘ツキ科学者イリーナ・エルマコヴァ博士の遺伝子組み換え大豆実験についての章。
遺伝子組み換えに反対すること自体は「どうぞ御自由に」と思いますが、エルマコヴァ博士のような人を招聘して講演会を開くというのは、自分で自分の首を絞めるようなものだと思います。
著者の松永さんは、何故他国で相手にされなかったエルマコヴァ博士が日本に来て活躍?できたのかを分かりやすく解説されています。エルマコヴァ博士の講演会を聞いて「遺伝子組み換えって怖い!」と思った方は、是非『メディア・バイアス』をお読み下さい。
松永さんはメディア(毎日新聞)出身の方なので、メディアの科学リテラシーとモラルの低さを厳しく批判されています。私は情報を受け取る側の一般人なので、一般人として出来ることは何かあるのかな?と考えてみました。
まず思いついたのは、かたよった情報ばかり収集せずに、賛成意見も反対意見も幅広く目を通し、考えること。「それは違う」と思ったら、声を上げること。そういうことが必要なのかなと思いました。具体的な実践の手始めとして、この感想文を書いてみました。
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