月館の殺人(上)
綾辻さんの本格推理の世界を、佐々木さんがどのように料理するのか?・・料理するにしても、素材の味が強くて料理しきれないのではないか?などと、失礼なことを考えていたのですが、全くの杞憂でした。
佐々木さんの作品に共通して現れるスローテンポな天然キャラは、本作でも相変わらずイイ味出してます。「天然」というと、描く人によっては「バカ」と同義なキャラになりがちなのですが、佐々木さんの場合は一味違います。読んでいて不快感がありません。
そして、綾辻さんの作品に共通する、細部までのこだわりぶりは、今回「鉄道マニア」という題材によって益々磨き(拍車?)がかかっています。
問題は、この作品が完結しておらず、コミックスで続きを読めるのは当分先だということ。さすがに、この1作品のために掲載誌を買う気にはなれません。続きが気になるので、完結してから読んだ方が良かったかも・・。
ネタばれというよりは、読んでいて「あれれ?」と思ったことのメモ。作品を未読の場合、以下は読まないほうが良いと思います。
・冒頭の親子は誰か?(空海父&空海というミスリードのような気が。綾辻さんですし。)
・空海母の鉄道嫌いの理由は?
・空海が電車に乗った事が無いのは、何かの伏線?
・弁護士の中在家が国産車にこだわっている。
・空海が幻夜号に乗らなければならない理由は?
・p39、<鉄道考古学テツ>日置の腕時計の時刻がおかしい(20:10なのに、1:39くらいを指している)。
・p39、↑の次のコマで腕時計が止まっている(または逆に腕時計をはめている)ことに日置が気がついた?
・結婚相手を選ぶというのは空海の勘違いのような気が・・。
・連続殺人事件のカードの意味は?
・p112、<時刻表テツ>沼尻は予備の時刻表を何故座席に置いた?予備を他人が触れるところに置く?
・p119、<鉄道考古学テツ>日置の言う「資格」とは?
・p130、テツ達が自分がテツであることを否定するのは何故?
・p131、<鉄道考古学テツ>日置が腕時計ではなく携帯で時刻を確認している。ということは、やはり日置の腕時計は止まっている?
・p135、<コレクションテツ>今福の言う山口線の事件は冒頭と関連ある?
・空海の睡眠中の描写は現実も混ざっている?
・p167、日置の指輪が転がっているのは何故?
・p182、月館で門前払いされて、何故発車駅の稚瀬布で駅寝?
・p184、<ピアニスト兼料理人>倉吉をどこで空海は見かけたのか?
・p209、<サービスマン>三国のルール違反とは?
・ラスト、レールが途切れている。
以上からの妄想諸々。
・実は日置は死んでいない・・というのは無さそう。死んだフリだとしても、凍死してしまう。
・レールが途切れているということは、幻夜号は動いていない?でも、何度も「カタンカタン」という走行音が表現されているのがナゾ。
・幻夜号が動いていないとすると、日置殺人は全く密室ではないということに。
・日置の時計の時刻は止まっていたようなので、日置殺害は1:40ではなさそう。
サッパリワカリマセン・・。オテアゲ。
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