と、言うわけでOpenTeraの適用ですが、先に結論を言うと、日本語のファイル名を使っている人は OpenTera を宛てるべきではありません
とりあえずやったことと起きたことを書きます。
  1. MakeSpace_v6.zipを展開して、MakeSpace_v6.sh を実行。
  2. OpenTera_v5.zip を展開して、Update_OpenTera.sh を実行。
  3. samba-3.0.37_ppc.zipを展開して、Update_samba.sh を実行。
  4. 共有フォルダにアクセスできなくなったので、一度再起動。
すると、以下のことが起きました。
  • Windowsから共有フォルダにアクセスすると、日本語ファイル名が文字化け
  • バックアップを実行すると、バックアップ先の日本語ファイル名が文字化け
sambaのログを見ると、UTF-16LEからsjisに変換できません的なエラーが出ています。
OpenTeraがアップデートするライブラリには libiconv が含まれていますが、sambaやrsyncは libiconv をリンクせずに glibc に含まれる iconv 関数を呼んでいるのではないかと推測されます。

OpenTeraのアップデータは、元のファイルをバックアップせずに消してしまうので、元に戻すには再度FWを更新するしかありません。
この工程で、何故か2回ほど失敗しましたが、3回目で無事に OpenTera の root 奪取状態までは復元できました。

とりあえず、以前自分でコンパイルしたsnmpdを動くようにリンクを貼ったりして、当面はこれで運用することにします。

そうそう、新しいFWだとLinkStationにバックアップできるのですが、必ず失敗します。
rsync error: some files could not be transferred (code 23) at main.c(918) [sender=2.6.8]
このエラーメッセージで検索すると、Q&A バックアップログの読み方と対策にたどり着きました。
code 23と言うのは、TeraStationの使用禁止文字を使ったファイル名があると言うものらしいです。
rsyncで文字化けディレクトリがバックアップ先にできて、消せなくなったせいかな~とも思いますが、OpenTeraを入れる前から出ているような気もするので正確なところは不明です。

また、今回バックアップしていて気がついたのですが、動画のようなファイルサイズが大きくて圧縮が効かないファイルが大量にある場合は、TeraStationのバックアップの設定で圧縮を有効にしてはいけません。
圧縮なしの場合はだいたい 8~9MByte/secで転送されるのですが、圧縮ありにすると1MByte/sec以下にまで転送速度が落ち込んでしまいます。
最近のCPUだと圧縮コストはほとんど気になりませんが、NASのCPUだとまだまだ厳しいようです。

カテゴリ

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: OpenTera(2)

このブログ記事に対するトラックバックURL: https://www.wizard-limit.net/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2610

コメントする

このブログ記事について

このページは、falseが2011年4月27日 14:34に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「OpenTera(1)」です。

次のブログ記事は「TeraStationのsambaを3にする(失敗編)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

広告

Powered by Movable Type 6.1.1